ゆるっと広告業界

デザイナーのじたばた。

長①ガールと平②ボーイ。

昔話|版下時代のデザイナージョーク

こんばんは、さじです。

世の中の業種にはそれぞれ特異な言い回しがあると思います。業界に限らず、社内や部内特有の、内輪ネタの冗談とか。例えば、「日和田部長」っぽいデザインに寄せて作ることを「ヒヨライズ(hiyorida+-ize)する」とかね。自分も言われてたかもね。

写植版下の時代。写植とは写真植字のことで、印画紙に焼いた文字、文章を版下に切り貼りして使いました。この写植の指定ですが、文字原稿に書体名と級数(サイズ)などの指示を書くと、写植屋さんが焼いてくれます。

その写植には長体(左右を縮小)、平体(上下を縮小)もあり、例えば「ゴナE 48級 平①」と書くと平べったいタイトル文字になります。長体は細くしたいとき。長①、長②、長③とだんだんきつく(細く)なっていく。なんか説明が長くなりましたが最初の話覚えてますか?業種ならではの言い回しの話。

「彼氏どんな感じなの?」に「平②のキムタク(仮)」で爆笑。体調を崩した同僚が復帰したときには「大丈夫?長体かかってるよ」といったふうに。体調ついでで言えば「シアン(CMYKのC)被ってる」とでも使えば青白い顔色。

版下道具はネタにしやすかった。
「デザインカッターの刃をただのカッターの刃にしてやりたい」(デザインカッターの刃はより細かい部分を切れるよう細長くできているので普通の刃だとただのカッター。つまりちょっとだけムカついた。)

「デバイダー程度のデザイナー」(デバイダーは行送りの距離やスペースを測る先が両方尖ったコンパス。便利だけどなくてもなんとかなる。自虐で使用。)

「事務所が暑い。ダーマトグラフ(写真の透明袋にトリミングや指示を描いたりできるクレヨンみたいな色鉛筆)が溶けるからエアコン付けよう」(溶けない)

平和で可愛いもんですね。内輪にしかわからない笑い。

DTPになってからそういうジョークがガラッと変わった気がします。「クラッシュ」「フリーズ」「ごみ箱を空にする」が当初は新鮮で同僚に使ってた。今も使うけどデザイン業種限定じゃなくなったし、限定的な言い回しは減ったように思う。

手仕事時代には戻りたくないけど、ああいうの良かったですね。ノスタルジー

さじ