ゆるっと広告業界

デザイナーのじたばた。

古き良き平成のサラリーマン。

こんばんは、さじです。

財布を無くしたというブログを最近立て続けに二人読みました。で、思い出したことがあります。思い出がつづいてしまいますが、古き良き思い出その2。

もう30年ほど前ですが、通学途中で財布を無くしました。カバンのフタが開いてたみたいで、気づいた時には財布が消えており、混雑で悪名高い埼京線と山手線を利用してたので「やられた」と思いました。

車両の中はぎゅうぎゅうでもガラガラでもなくほどよい混み具合。乗り換えで大混雑する途中駅の構内かもしれない。降りた駅のホームで定期券を取ろうとカバンを手繰り寄せたらパカっと開いていて、ご自由にお取りください状態。やっちまったー。開けたのは自分?スリ師?

クレジットカードや免許証もあります。まずはクレジットカード会社に利用停止の連絡。携帯電話の無い時代、公衆電話で家族に電話し、止めてもらいました。テレフォンカードが定期入れにあったのが幸い。

そのまま最寄りの交番に届出。学校?それどころじゃありません。いくら入ってたのか、中に何が入っていたのか、連絡先などなどをお巡りさんに聴き取られ、意気消沈して学校へ。ついてない。

お金はほとんど入ってませんでしたが(貧乏学生)財布は気に入ってたノーブランドのものです。廉価品ゆえ、多分もう手に入らない。金の無い財布なんてスったところで使い道ないだろうに。現金は3000円くらいだったかと思います。

学校に連絡が来るかもしれない?と事務局へ訊きに行き、親しい事務員さんに愚痴って慰めてもらい。戻ってくるはずないと思いながらも家の電話が鳴ると「もしかして?」と反応してしまいます。はあ。

3、4日経ち忘れかけたころ。自宅に一つの郵便が届きました。封筒は社名入りでしたが差出人は無い。なんだこれ?と開けてみると中には自分の財布が!!!

封筒の社名はO建設株式会社。所在地は通学経路ではありませんでしたが、投函はたしか都内。添え状があったのか、池袋駅で落としたらしい、拾い主は男性らしい(筆跡かな)、というあやふやな記憶が残ってます。拾った親切な社員の方(かどうかはわかりませんが。身内の方かもですね。)が、中の免許証の住所宛に封筒に入れて郵便局でお金を払い、送ってくれたようで。着払いでもなく、財布の金を使うこともなく。

スリだと思った自分を恥じると同時に(自分で落としただけじゃん)、お礼を言いたい気持ちが抑えきれず、ダメ元でO建設に電話してみました。受付のお姉さんに経緯を辿々しく説明し、「お名前はわからないけれど、そちらの社員の方に親切にしていただいた」旨を伝えました。お姉さんも「ちょっと聞いてみます」と電話口で何人かに尋ねてくださり、「誰かはわからないみたいでごめんなさい」とこれまた丁寧なご対応。得体の知れない学生ごときにも敬語とは素晴らしい社風じゃないですか。お姉さんもありがとう。

当時は普及してないインターネット。O建設を今検索してみたところ、合併して社名が変更されてますが健在でした。社史を拝見すると、その当時上場したてのころのようで、立派な会社だったことに驚きます。さらに驚いたことに、現在の所在地は、かつて3年ほど住んでいたところ。何か不思議な縁を感じました。

もし、この話に記憶が重なる方がいらしたら嬉しいです。直接言えなかったけど、本当にありがとうございます。なんでこんな大事な記憶を今までブログに書いてなかったんだろう。財布を失くされて意気消沈していると思いますが、お二方にも感謝です。戻ってきますように。

さじ