ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

今どきの線と色。

こんばんは、さじです。

 

新サイト用のアイコンが30個出来ました。

といっても出来ただけなので

WordPressのSimple Download Monitorへの

アップロードはこれから。

通常作るアイコンよりも少しだけ

手間をかけました。

なんとなーく、外資系の企業アイコンに

寄せてしまったような。ま、流行りだからいいか。

 

ここ1、2年でアイコンにも変化がありました。

ほんの少し前までは太めのゴツイアイコンが

よく好まれて使われていたのが

今は細く、華奢になってきています。

企業のアイコンは著作権上載せられないのですが

比較としてはこれくらいの違い。 

f:id:conasaji:20201102175041p:plain

で、欧米がこんな雰囲気になると

1、2年遅れで日本もそうなっていきます。

たびたび話題にあげるニッサンのロゴが

凄くわかりやすいですね。

立体から平面へ、細いゴシック体。

色は白基調にロゴのカラーが多いでしょうか。

 

メインの色が3つ程度あり

サブの色が10種程度持つのが一般的ですが

グレーも設定するところがほとんどです。

使い勝手がいいのでありがたいですが

このグレー、企業によってK30とかK20とかK17とか

ちょっとしたこだわりを持っているようです。f:id:conasaji:20201102175013p:plain

制作側は、企業の決まった色を間違えないように

色にそれぞれ名前をつけて設定しておいて

制作アプリケーション内で扱うようにしています。

(企業名grayとか、企業名secondary grayとか。)

 

この、微妙な色のこだわりは

各企業のデザイナーによるものなんですが

果たしてどこまで印刷で再現されているのかは

非常に怪しいところです。

数値上は合っていたとしても、印刷物の紙や

インクの種類や製造日、印刷時の気温などで

同じデータでも微妙に違ってきます。

 

昔は刷版のプロがそれも考慮していたのですが

現代は機械任せなのが本音です。

刷版のベテランも引退しつつありますし

そもそも、印刷会社は通販に押されて苦しい経営。

pdfの色と違うことを疑問に思う問い合わせが来ると

ため息が出てしまいます。

モニタの色は印刷で再現できませんので

あんまり地域の印刷会社、虐めないでね(笑)。

 

印刷のプロが減っている現状ではありますが

現代のクリエイターたちはどうするかといえば

まあやっぱりwebなんですよね。

美術展のバーチャル鑑賞などが流行ってます。

好きな作品を待ち時間ゼロで

じっくり観られるのはいいですが

本物の色はこの色ではないわけです。

(モニタの光を通した色になります。)

やはり、いくら拡大ズーム出来るとはいえ

自分の目で見たいですね。

この時期になると美術展に行きたくなりますが

今年はどうしたものかな。

12月になったら考えようと思います。

 

さじ