ゆるっと広告業界

デザイナーのきまぐれ。

封鎖された生活が見える映画。

こんばんは、さじです。

 

10月の映画を忘れていました。

Amazonプライムなどで見られる作品を

なるべく紹介したいところですが

ノーベル平和賞の決定もあったことですし

世の中の平和を祈り、実話映画を紹介します。

 

歌声にのった少年 [DVD]

歌声にのった少年

2016年、パレスチナ。周辺国の制圧で隔離されたパレスチナのガザ自治区に育った姉と弟は音楽で世界に出ることを夢見て暮らしていた。楽器を買うため獲った魚を売って稼いだ小銭で、仲間たちと闇商人の元へ。約束を反故にされた上に暴行を受け怪我をするが諦めきれず、なんとかお金を工面し楽器を入手、バンド活動を始める。そんな折、姉は病に倒れ、高額な腎臓移植しか生きる道はないことに。姉が望む「歌で世界を変える」ことは叶うのか。ヒューマンドラマ。

 

おそらく一般的な大規模映画館では

公開されていなかったかと思います。

ミニシアターなどで観たという方は

かなりの映画通でしょうか。

自分はたまたま観る機会を得ました。

 

中東情勢に詳しい方ならば

ガザ地区のことはご存知かと思いますが

自分はよく知らないまま観始めましたので

途中詳しい娘に尋ねたりして

説明されながらの視聴となりました。

内容に関する感想はかなりネタバレになるので

下に隠してあります。

 

パレスチナ自治区として東京23区よりも狭い範囲に

200万人以上ものパレスチナ難民が

不自由な生活を今も送っています。

周囲は封鎖され自治区の出入りはほとんど不可能。

失業率も高く治安も悪く、

何よりも戦禍の痕跡が色濃く残っています。

 

街には瓦礫と化した建物が残され

限られた収入で暮らす難民たち。

映像に映し出されるガザの街並みは

実際の街で撮影されました。

ガザでの撮影は入国に制限があり

また、パレスチナ人である監督の意向により

子どもを含むキャストやスタッフの多くを

現地で探したといいます。

 

そのためか、空気感、街の様子、男女の差別など

ニュース映像ではわからない人々の生活を

強く感じることができます。

閉鎖された地区で暮らす難民の

日常生活の服装や室内の装飾、

冠婚葬祭や飲酒する人々の姿は

語弊があるかもですが、意外でした。

家族が寄り添いあって慎ましく暮らしています。

この映画は実話なのですが(脚色はあります)

ガザに生きた少年のサクセスストーリーです。

 

映画の半分以上は少年時代に充てられ、

ガザの生活を静かに見せる構成になっていますが

戦争の直接的な表現はほとんどありません。

ただ、映像から受ける情景だけでも

暮らしぶりを感じ、理解することができました。

 

日本に暮らしていると平和ボケというか

あえて調べたり考えたりしなければ

他国で起こっている事実を知ることすらも

敬遠していたんだなと気づきます。

 

現実の押しつけのような暗い映画ではなく

逆に幸せな気持ちになる部分が

たくさん出てきます。(ラストも良いです)

もし手に取る機会があれば

新聞の政治面には載らない人々の暮らしを

見て欲しいなと思います。

 

さじ

 

内容を含む感想はこちらです。

 

ネタバレは毎度ながらこちらの機能を使わせていただいています。