ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

会報の皮算用。

こんばんは、さじです。

 

年に一度の、市民団体の会報制作が終わりました。

モノクロ1色ですが、自分は編集作業が何よりも好きです。

今回のものは、ややマイナーな歴史人物の会です。

漢詩や和詩が多いため、面倒なルビがたくさんあります。

実はそのちまちました作業も好きです。

 

InDesignという、レイアウトソフトを使用しますが

自分は昔、現在ではマイナーに転じてしまった

QuarkXpressで育ちました。

ひとつ前の会社は広告代理店だったので

InDesignがありませんでした。

今の会社で、Quarkが使えるならInDesignも大丈夫だよと

ぶっつけでしたが、確かに大体同じですかね。

編集ソフトはひとつ使えれば問題ないです。

 

会報の編集部の方は皆素人でご高齢ですので

文章量の加減がわからないようです。

とりあえず流し込んだものをお見せして

あまりに多いときは文を減らしていただきます。

写真は紙焼きの場合もあります。

こちらでスキャニングしますが

デジカメよりも色の補正が必要です。

紙焼きですと、潰れた色や飛んだ色が補いにくいのと

ピンが甘いものが多いような気がします。

シャープをかけ、トーンカーブをぐりぐり弄って

見映えを整えます。

 

たくさんの文をレイアウト画面に入れ込んで

写真を配置し、飾りを付けます。

大まかな台割はお客様からいただけますが

なんせ大雑把な割付ですので

こちらで適宜組み替えをします。これが楽しい。

 

こういう案件ばかりだと自分も機嫌よく集中しますが

会社的には儲からないので嫌なのでしょう(笑)。

制作費は頁5000〜8000円くらいでしょうか。

副業でやるなら十分ですが

会社ですと営業、制作、校正などの

人がたくさん動いてしまうので

割りに合わないことになります。

かと言って、会から個人に託すには荷が重いですよね。

何かあっても刷り直しとかできないですから。

 

自分が外注だとして、会社から仕事を貰うとしても

単価が下がりますので、12頁で5万程度の収入でしょうか。

がんばって一日で仕上げれば結構な日給になります。

ただ、毎日ちらほらと修正が入ることと

会報なんてそうそう転がっていないという現状。

 

やはり、会社所属は便利ではあるけれども

なんだか損してる気がする。。と

皮算用に勤しむ、とある一日でした。

 

さじ