ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

イベント装飾。

こんばんは、さじです。

 

今日はバレンタインなのでイベント装飾の話にします。

色気のない話題ですみません(笑)。

 

広告代理店勤務だった頃、バレンタインコーナーの

装飾デザインを頼まれたことがありました。

売り場イメージの作成です。

下書きのイラストに色をつけて、ご提案。

たどたどしく線画を描いて、色鉛筆で塗って納品でした。

売り場の完成は写真で見たのですが

おお、自分の絵の通り!と嬉しかったです(笑)。

 

今ではビジネスイベントの壁面装飾を請け負います。

大きな会場ですと、15メートル超えの大型になります。

データ作成も大変ですが、それを組み立てる大工さんも

会場を借りている時間との闘いですので

1日足らずの急ピッチで作り上げているようです。

せっかく作ったのにすぐ壊すのもったいない。。と

残らない工作物の制作は、デザイナーと大工さんともに

少し切ない気分にもなりますね。

 

大型装飾は、図面に設置イメージを入れ込んで

クライアントと詰めていきます。

デザインは原寸で作りますが

イラレは最大アートボードがたしか5メートルだかで

超えると分割して制作しなければいけません。

天地はせいぜい2〜3メートルですが

左右が12メートル位ありますと、3分割で作成します。

 

ただし、クライアントに設置イメージを

見せなければいけませんので、

これは、イラレイラレに配置して作成します。

通常、図面を図面屋さんが作成してますので

そのpdfデータをもらい、aiで開いて

図面の縮尺と同じに原寸デザインデータを配置します。

 

このやり方ですと、修正はデザインデータを元に行えて

修正する度にイメージも更新できます。

校了後にデータを拡大する必要もないため、

画像の解像度なども予め確認して進められます。

壁面などの大型になりますと、この方法がミスが少なく

急ぎの時は確実だということでした。

 

この大型装飾、問題はデータの保存です。

時間がかかり、待ち時間に危うく寝落ちそうになると

部長がこぼしていました。

大詰めの深夜作業は、部長にお任せです(笑)。

 

イベント装飾は機会があれば色々見ておいてほしいです。

実際に飾られている完成品を見て

それがデザイナーが作っていることを感じながらみることが

自分がいざ、作る段階になったときに役立つと思います。

 

下の方は文字も見えにくいんだな、とか

これくらいの文字ならこの距離で見えるんだな、とか

自分もイベントに出向いた時は、色々な角度から

壁面を舐め回します(笑)。

 

もしかしたら。

読んでくださってる方がたまたま行ったイベントに

自分たちが手がけた壁面装飾があるかもです。

徹夜の力作ですので、ちょっと立ち止まって見てくれたら

デザイナーと大工さんが報われます。

 

さじ