夢の忘れものを拾う映画。
こんばんは、さじです。
月1の映画カテゴリです。
正月にamazon prime videoで観た映画は結局2つ。
そのうちのひとつです。
「フィールドオブドリームス」
アイオワの農場で妻子と平穏に暮らす主人公レイは、ある日トウモロコシ畑で声を聞く。幻に野球場を見たレイは思い立ち、畑の一部を潰し、野球場に。そこに現れたのは、かつて八百長疑惑で追放されたメジャーリーガーだった。野球選手だった亡父との確執を持つレイは、声に突き動かされるようにアメリカを周り、何かを追い求めていく。時空横断ファンタジー。主演ケビン・コスナー。
まず初めにお断りしておくと、野球の話ではありません。
どちらかといえば、ある年齢を超えた大人が
夢を持つことや後悔を思い出して
それぞれの過去の心を精算する、という
ファンタジー要素の強い切ないストーリーです。
映像はトウモロコシ畑や野球場のカットなど
アイオワの風景が写真集のようになんとも美しい。
地方の保守的な住民性の表現をさらっと取り入れたのも
自分は好きです。
余所者を受け入れにくい風土はどこにでもあるのですね。
序盤はレイとアイオワの野球場をメインに話が進みますが
途中から一気に行動力が追加されていきます。
人から人が繋がり、次の土地へ、と進むけれども
焦燥感は感じない、ゆったりと落ち着いた映画です。
出会い、別れ、夢の忘れもの。誰の声だったのか。
とても温かい気持ちになれました。
お気に入りは、集会でまくしたてる妻アニー。
気持ちイイです。男気のある妻、最高です。
そして、ドクターグラハムの診療所でのひとこま。
じんと来ます。
結局、農場と野球場の結末は?というのは
映画ですから。触れないことがお約束。
シューレス・ジョーは実際にいたメジャーリーガーで
八百長疑惑も詳しい方なら知ってるかもしれません。
原作者のキンセラ氏が彼について
想いを寄せた作品だったのかもです。
自分の夢をどっかに置いてきちゃった大人に。
さじ