ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

作家から意欲をもらう。

こんばんは、さじです。

 

高校生くらいの時に読んでおきたかったなあと思う

大好きな作家さんがいます。

有名ですし、現在は小学生の教科書にも掲載されてます。

10年ほど前に出会ってからたびたび手に取っていましたが

ここ数年は少し縁遠くなっていました。

重松清氏です。

 

ちょっとした感情を上手く捉えて描く氏の作品は

読後に多くの余韻を残します。

多作ですので、その中から3つ。

 

「きみの友だち」

連作短編集です。各短編で語りの視線が変わります。小学生から中学生へ、高校生へ…と成長する女の子の周りを、らせんのように話が進んでいきます。

 

友だち付き合いってなんだろう?

友情に疲れたときに。

 

 

「とんび」

度々ドラマ化されます。子どものような父親と、しっかり者の息子の人生を追いかけていきます。愛すべき登場人物たちが、便利さのまだ少ない昭和を駆け抜けます。

 

家族のつながり。なぜ働くのか。夢とわがまま。

家族関係、人間関係に疑問を感じたら。

 

 

「疾走」

兄の逮捕によって思春期の少年の日常が崩れていく姿を描きます。少しずつ道から逸れ、都会での暴力、欲望の世界にもがきながら、自分の居場所を探します。

 

あくせく働くなんて馬鹿らしい、と

真面目な生き方がいやになったときに。

 

 

実はいずれも、ワクワクする楽しい感じではありません。

どちらかといえば平行線上を小さく波打ち

最後にくいっと上がるような。

暗いラストシーンにもわずかな光を残すというところが

作品を次々に買い足していける安心感です。

ほかにもまだまだあるのですが

自分のホームページが出来たらたくさん載せよう!と

思ってます。

本屋に必ず置いてある作家さんですので

まずは週一で立ち読みから、お勧めします(笑)。

 

さじ