ゆるっと広告業界

デザイナーのじたばた。

フリーランスデザイナーになる人へ。

こんばんは、さじです。

日本ではフリーランスの立場は弱くて、会社に属することがいかに恵まれているのかは言うまでもないことですね。実際、所得税も会社員の方がお安く済むようです。

2度目のフリーランスとはいえ、本格的に独立したのは初めてです。が、ある意味、フリーランスの理不尽さや企業からの扱いを知った上でのことですから、世の中のなりたてフリーランスの中では上手く渡っていけてるんじゃないかなと思っています。

連合(日本労働組合総連合会)がとあるアンケートを行いました。フリーランスで活動する上での注意点が見えてきたのでまとめます。

統計は業種別になってますのでフリーランス個人事業主の方は自分の属する職種でご覧になれます。自分の場合はデザイナーですので「クリエイティブ関連」です。

フリーランスとして働く人の意識・実態調査 2021」
2021年10月1日~10月5日インターネット調査
フリーランスを本業として仕事をしている人1000人を対象
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20211118.pdf?9901=

新規案件獲得について

フリーランスの新規の仕事の取り方
1位「既存の顧客からの紹介」2位「友人からの紹介」3位「フリーランス仲間からの紹介」 30代フリーランスの28.9%が「クラウドソーシングを利用する」と回答(連合調べ)

紹介による案件獲得は確実かつスタンダートな手法です。が、他業種に比べクリエイティブ関連では「クラウドソーシングを利用する」が20.6%と高く、外注や価格設定のしやすさから依頼自体が多いといった事情がありそうです。

クラウドソーシングをメインとした業務は避けた方がいいと思いますが、閑散期対策や言葉は悪いですが暇つぶしにちょうどいいかなと思います。過度な期待はせず、読み切り短編感覚で受注するのはスキルアップやもしやの人脈形成に役立つかもしれません。小手調べ的にこれまでやったことのない分野へのチャレンジ精神でコンペ参加などもいいですね。

crowdworks.jp

契約内容について

◆主要な取引先事業者からの書面による契約内容明示状況 「必ず明示がある」は29.9%にとどまる(連合調べ)

契約内容についての明示は期限や報酬以外にも「どこまでやるか」「変更があった場合はどうなるか」など細かく決めてくれるところは皆無です。何度かやりとりしているうちに「ここまでやっても報酬は変わらない」「仕様変更で一から作り直しの場合は追加料金を請求して良い」などある程度クライアントの性格が見えないとフリーランスの立場では言いづらいところがあるのかもしれません。

自分の場合は代理店と期限やどこまで行うかなどは予めチャットやメールで決めています。その上で作業中または納品後に相談するので、お互いに安心して受発注関係が保てているのではないかなと思います。電話だけはほんとだめです。契約書まで行かずともせめて文面を残しましょうね。

◆主要な取引先から受ける仕事の報酬額の決め方 「双方で協議して決める」56.5%、「取引先が一方的に決める」34.2%(連合調べ)

たまにあるのが「予算ありき」。10万円しか確保していなかったので単価はこれくらいしか出せませんがいいでしょうか?というご依頼です。ぶっちゃけ「面白そうなら安くてもまあいいか」が本音ではありますが、気を付けないと次の依頼で「この前この金額だったから」と予算が組まれるのは避けなければいけません。お金に関することはメールなどの書面で快く納得した金額なのか、または渋々納得した金額なのかをニュアンスを残すようにしています。

快く例:ありがとうございます!(余計なこと書かない)
渋々の例:そういった事情でしたら今回はその金額でお引き受けいたします。(しゃーねーなー感を出す。親しければ「次回は期待してます!」を足す。)

トラブルについて

フリーランスの仕事でトラブルが起こった際の対処方法 TOP4 ※全体【n=397】
「発注者と直接交渉」40.1%
「交渉せず自ら取引を中止」18.1%
フリーランス仲間に相談」17.1 %
「友人・知人に相談」13.4 %
◆「フリーランスの仕事でトラブルが起こった際、何もしなかった・できなかった」トラブルに遭遇した人の31.2%(連合調べ)

「交渉せず自ら取引を中止」がなぜ?と思う方も多いかもしれませんがこれはとってもよくわかります。もうね、「これ以上付き合いきれない」「お金いらないから去って欲しい」ってなった時は腹が立ちながらもやっちゃうかもしれません。「ブラッククライアント」は必ず存在します。ただその前の設問を見ますと、

◆「この1年間にフリーランスの仕事でトラブルを経験した」39.7%

◆経験したトラブルTOP3 ※全体【n=397】 
「報酬の支払いの遅延」29.5%
「一方的な仕事内容の変更」29.5
「不当に低い報酬額の決定」26.4%(連合調べ)

の二つが報酬へのトラブルなんですね。交渉も何も「払ってくれない」というのはいくら言っても遅いところもありますからね。諦めて払われるまで待つフリーランスは多いかなと思います。これはもうフリーランスとしては先に手を打つ術もなく、遅いところとはやらないという予防策しか思いつきません。単に忙しくて遅れてるのか、経営状態が悪くて遅れているのかは掴みきれないところです。

4位以降に「一方的な継続案件の打ち切り」「納期や技術的になど無理な注文」「不当な修正・やり直しの要求」「納期の急な前倒し」など相手のわがままに苦しめられるトラブルが続きます。前述の契約内容についてで挙げた通り、取り決めの書面化は十分に用意しておくことがトラブル回避の一つの手段ですが、こうなると相手の経営以前、モラルの問題。「こういうクライアントは避けるべし」の教訓にするポイントですね。

本当に困ったときの駆け込み寺は厚生労働省より第二東京弁護士会が受託して運営する「フリーランス・トラブル110番」があります。無料で相談に乗ってくれます。

freelance110.jp

まとめ

他にも「フリーランス同士が交流できるコミュニティの必要性」「フリーランスとしての働き方の満足度」などの回答が上記リンクからご覧になれます。フリーランスのデザイナーを視野に入れている方、準備を始めている方は一度目を通してフリーランスの現実を見ておくことは大事だと思います。

フリーランスを保護すべく公正取引委員会が監視を強化するなんて話もありますがそもそも下請法なんて自分も含め、広く知られていないんじゃないでしょうか。

支払期日までに下請代金を支払わなかったときは、下請事業者から物品等を受領し
た日から起算して60日を経過した日から支払をするまでの期間について、その日数
に応じ、未払金額に年率14.6パーセントを乗じた額を遅延利息として支払うこと
(下請法第4条の2) 

(令和3年11月16日)下請取引の適正化について:公正取引委員会内、(別添)要請文書(関係事業者団体宛てより引用)注:適用には事業規模など諸条件があります。

うーん。大ごとにしたくないですが知識として知っていると万一の時に活用できるかもです。まずは、そうならないための防衛手段を考えておくことにします。

さじ