リサイズのコツ。
こんばんは、さじです。
昨日休んだので、復活。新人DTPデザイナーさん向けのマスクを使ったリサイズです。
新聞に入る広告には、段数という概念があります。通常は全15段が1ページで、たいてい白黒です。全、というのは横一段分の呼び名です。過去に作ったちらしをリサイズして入れたいというご依頼は多いです。主に業界新聞ですね。全15段広告ならA4ちらしをほぼ大きくするだけですがたまに、全5段(横長)とか全5段1/2(正方形に近い)とか形が変わるのは作り直しなのでちょっと厄介です。
IllustratorでのA判同士のリサイズではマスクを使えば簡単です。制作済みのちらしですと、既にトンボがついてます。このトンボごと、新しいサイズにしてしまいます。
A4の210×297を、A1の594×841にしたい。
まず、レイヤーの一番上に、A4ピッタリの四角を書きます。
そして、すべてを選択し(Command+A)、Command+7でマスク。
裁ち落としサイズのA4が出来ました。
コピー(Command+C)かカット(Command+X)してからA1のアートボードに行き、Command+F(またはB)、前面(背面)ペーストします。
拡大起点が左上で、位置xyの値が0なのを確認してからサイズ変更を縦横比リンクで(大事!)行います。
幅の数値をA1サイズの594に変更します。
このままですと、微妙に縦が足りませんのでマスクを解除して消してから、トンボのサイズを正せば完成。作業時間は3分くらいです。
元データのトンボのアピアランスが分解されてますとこの方法だとトンボも一緒に拡大されてしまいますので新たに作成が必要です。
わざわざマスクをかけるのはひと手間ですが計算して拡大するよりも正確で位置合わせ不要でラクです。
注意点というほどでもないですがマスクする前に、レイヤーや個別のロックを外すためにすべてをロック解除、を行っておくことです。
じゃないと、忘れ物が発生します。
また、環境設定で、線の太さも拡大縮小する、をチェック(拡大縮小ツールをダブルクリックでもチェックできます)しておかないと、細ーい線になってしまいます。
環境設定をいじるのが嫌な方は線をアウトライン化しておいてもいいです。
普通にマスクをかけますとレイヤーが全部統合されます。マスク時にレイヤーを保ってほしい場合は親レイヤーに入れて保持する方法もあります。これはまた今度、マスクテーマのときに書きます。なぜなら、あまり覚えていないので。。
さじ
新聞広告については、読売新聞の広告入稿ガイドが参考になります。