ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

読むだけアンファッショナブル。

言葉|口にしてみたい日本語

こんばんは、さじです。

下書きに一言、「ビルドする」とありました。IT圏の言葉みたいですが、カッコイイからいつかブログのタイトルにでも使おうとメモしてたんでした。しかしまだ使い方がわからない。ってことで、今週のお題「メモ」でした。

生まれてこのかた使ったことのない言葉を見ると使いたくなることってないですか?昔、新聞のコラムで「僥倖(ぎょうこう)」とあり、思いがけずもたらされたラッキーなこと、みたいな意味を知ってカッコイイなーと使いたくなった。しかし日常にそんな場面なかなかないんで結局口にしたことはありません。

別の時、これまた新聞の記事で「霊験(れいげん)あらたか」「霊験灼然(れいげんいやちこ)と見る。神社だかの紹介で、「神パワースゲエ(意訳)」的な。これもちょっと、日常会話には出てこない部類なので使えない。てか、若い人は知らないかもしれませんね。わかちこじゃないよ。

冒頭の「ビルドする」も意味を反芻して脳味噌に染み込まないと使えないなー、と思った。これに限らず、日本語があったにも関わらず英語を元にしたカタカナ用語がずいぶん足された。引き出しに言葉が増えすぎて引っ張り出さない言葉の亡霊がひしめく。

歳をとると言葉が出づらくなるのは引き出し思想で考えることにしています。パンパンに詰め込まれた引き出しの開閉がガタついて、取り出しやすい手前の言葉を使いがちになる。奥に押し込まれた言葉を使いたくなり引き出しを掻き回すと現れたり、何故か急にペラッと出て来たり。これ使い方合ってるっけ?とググると意外に的を得ているのが誇らしい。

あ、今、ん?って思いました?そうそう、「的を得る」も「射る」「得る」論争がありますね。でも口語だと「得る」の方が自然に感じちゃう。言葉の民衆化ってことであんまり突っ込むのも野暮です。野暮も口にしたこともないかも。ちなみに、英語に翻訳してみたら「unfashionable」となった。Googleに聞くだけアンファッショナブルってもんよ。使ってみたいw

日本語ムズカシイネー。

さじ