ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

シームレスになだれ込む感性。

本|なぜ人はデザイン本を買ってしまうのか

こんばんは、さじです。

「シームレス」というデザインの枠組みがあるそうです。

シームレス・デザインの思考 〈MOMENT〉の実例にみる平面・空間・体験をつなぐメソッド

最近本屋でなんとなく手に取って思わず買ってしまった本なんですが、シームレスってこう、途切れのない透明感のあるイメージで、相変わらずふわっとした認識でいました。言葉としては「つなぎ目のない」「継ぎ目のない」意味だそうで、下着なんかだと「縫い目のない」ものを指すんだそうです。

空間デザインだと透けた壁を用いたものや、壁と什器が一体になったデザインなどがあり、こんなのをイベント壁面でも出来たら楽しそうだなー、参考になりそうだなーと思ったんですが、「シームレス」に着目して集めた心意気が凄いなと。

今年に入り、デザインやイラスト、作図、インフォグラフィックの参考になりそうな本をちょくちょく買っています。今どき、デザインの参考なんてインターネットでも無料で手に入るわけだし、わざわざ買わなくてもと思われるでしょうがアナログ人間なもんで。

赴かずとも知らない店や街に出会えるので本は良いものです。ぷらぷらしても自分の視界に入らず着目しない部分もある。後から「あれ良かったよね」と言われて「そんなのあったっけ?」となると損した気分にもなります。

本を作る側は街中の角度を切り取る技術に長けているプロが作ってるわけで、偏った目線や感性の自分とでは較べるのも野暮な話ですが、そうした他人の感性のおこぼれをいただくことがデザイン本の目的なのかなーと思います。シームレスに受け取ろう。

本の帯の言葉を借りれば、

領域をいったん溶かして考える継ぎ目のないアイデア

いや、コピーもカッコイイな!

本当なら吉祥寺あたりをぶらぶらして新旧ごちゃごちゃした過剰包装のような街を頭で溶かして固めて、発信もしたいところですが、ここまで来るともう絶対コロナ罹りたくないんだよね(笑)治療薬まであとどれくらいでしょうか。感性が滅する前に完成してほしいですね。駄洒落かいな。

さじ