ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

無垢な老人。

老後|引退したら何しよう?の話

こんばんは、さじです。

先日、実家の父の通院の付き添いに行った際に、父が上着を家に忘れて来てしまいました。暖かい日でも日陰は寒くて、検査の間待ってるのが暇なので自分が取りに帰ることに。徒歩で10分足らず、母から受け取ってから再び戻り、医師の話を一緒に聞いて、会計、薬局と、まあ子どもの通院のようなものですが30分ほどかかります。帰りは日が翳りやや肌寒く、上着を着るように促します。寒くないから着ない!と駄々を捏ねてた息子の幼少期に比べれば楽勝です。

家が見えて来たあたりで、母が出迎えに出ていました。普段からそうなのかわかりませんが、母は本当よく出来た人で、わがまま放題の父をよくまあここまで捨てずに来たもんだ、と感心する。「あ、お母さんだ」と遠くに見えたのが嬉しかったのか父も手を振ります。「お母さんは優しいね」と呟く。なんだかホンワカしちゃいそうですね。が、母も父には手を焼いて愚痴ってるので「まったく、甘やかしてんなあ」と。あれ、自分もかw

仕事から手を引いてから数年。父は会社経営の専門職です。スパっと定年したわけでもなく、徐々に義理兄に託して行って、今は完全に引退。70歳半ばまでは普通に働いてました。

母も会社で経理をしていたので、それは姉に。ということで、姉夫婦が同居しているってなことです。父と母とで1日のほとんどを過ごすのですが、父は一切家事をしません。配膳や食器を下げたりはしても、掃除や洗濯、買い物はしない。昔の人だからね、ってのはありますが、母も毎日大変だろうな、と思う。掃除は姉がしてくれてるらしいけど、料理は得意なので買い物も運動がてら自分で歩いて行くことにしてるそう。

父は母が大好きなようですが、母は誰からも好かれる人なので、父だけでなくみんな好きです。なので、わがまま言ったり困らせたりしちゃダメ!とみんなから言われる父。かわいそう(笑)

ああ、父も奥さん依存なんだろうなあ、とこの記事を読んで思いました。

定年後、行くところがなく妻に依存…「お昼ご飯は外で食べてね」と言われ | ヨミドクター(読売新聞)

こちらに出てらっしゃる元本部長ほどではないですが、仕事から手を引いたらやることがなくなったみたいで、暇を持て余しては年の割に無茶なことを始めてみんなを振り回しています。といっても庭いじりなどですが、プランが壮大で困る(笑)。なんというか、無垢なアイデンティティです。

これまだ、父は70歳半ばまで働いてたからマシですが、60代でそうだと奥さんからしたらたまらないでしょうね。というか、暇なら働けばいいのにね。プライドが邪魔してアルバイトもしたくないのかな?近所のお爺さんは相当いいお勤めだったらしいですが(家も立派)、小学生の通学路誘導員されてて会話もウィットに富んでて超カッコいいですよ。自分も引退後はあんな風に余裕ある働き方したい。予備軍のみなさん、大丈夫ですか?w

さじ