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映画|「市民ケーン」を考察する

こんばんは、さじです。

以前ひょんなことで知った古い映画があり、Amazonプライムビデオで見つけました。古い故、音質、字幕などが少々難儀でしたが面白かったので記録に残しておこうかな。

Citizen Kane: 75th Anniversary (BD) [Blu-ray]

画像:Amazonより

市民ケーン」1941年アメリ

あらすじ
死に際に「バラのつぼみ」と言い残して去った資産家で新聞王のケーン。謎の言葉の真意を探るべく、新聞記者がかつてのケーンを取り巻く人物に話を聞いて回り、ケーンの人物像を追っていく。映画は新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにしたとされている。

序盤、邸宅内のショットやアメリカの歴史、金融界など最初とっつきにくく冗長に感じました。1930年頃に世界恐慌があったってことだけ数字で覚えてるといいかもですね。あと、登場人物の概要と相関図があると序盤を乗り切れる。この12分ほどはケーンの生涯をまとめた追悼特集番組的なもので、これに対し新聞記者のトンプソンが「訴えたいのは彼が何をしたかではなく、どんな人間だったか?」「そうだ、死に際の謎の言葉の意味を探れ」からが一気に面白くなってくる。序盤で脱落するにはもったいない作品だと思うので、ま、なんなら冒頭12分はカットして観始めてもいいと思います。

序盤のポイント(構成の都合で時系列は前後します)

  • ケーンザナドゥ宮殿の歴史と紹介
  • ケーンにより廃業寸前の新聞社はニューヨーク屈指の新聞社へ
  • 資産の元はケーンの母が譲り受けた鉱山の権利書の相続
  • その管財人として選ばれた金融界の大物サッチャー
  • 人々に支持され、また恨まれる存在でもあった
  • 2度の結婚と離婚
  • 再婚相手のオペラ歌手のためにオペラハウスを建設
  • 知事選に出馬、スキャンダルにより失脚
  • 大恐慌により新聞社は倒産
  • 晩年は彼の影響力も衰え宮殿で一人孤独に過ごす

で、相関図をまとめてみました。こちらを参考に気になる方はご視聴をどうぞ。

考察

何を書いてもネタバレになるのでこちら。クリックで開きます。(長文)

感想

おそらく、映画ファンでも好き嫌いが分かれると思います。というのも、レビューを見ると結末を最終的に理解出来ずに終わる視聴者が一定数いるみたい。謎に対してストーリーやセリフで解決を求めたり、自分で余韻から結論を引き出すのが苦手な人には向いてないかなーと思います。歳とともに行間を読むのが見慣れたというのもあるけど、配信だと気楽に巻き戻しができるのも利点だな。

古いモノクロ映画で面白いなと思うのは稀です。エデンの東カサブランカは大昔観たけど覚えていない(笑)古映画がようやくわかる歳になったってことでしょうか。

さじ

謝辞:毎度どうも!!
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