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デザイナーのひねもす。

サンタ協会は任意加入です。

自説|サンタクロースはいるのと訊かれたら

こんばんは、さじです。

フィンランドにはサンタクロースがいます。手紙を書くと返事が来るそうですね。日本語で書いてもいいのかな。ま、Googleさんもいるし?(笑)

我が家ではクリスマスプレゼントは親への申告制となっていて、子どもにサンタクロースの話を訊かれれば「フィンランドにいるよ。プレゼント届くといいね」と答えていた。絵本にはサンタが自らプレゼントを作る話があるがそれは物語で、「サンタには世界中に弟子がいるんだよ」と話している。未だに。

サンタはなぜ欲しいプレゼントがわかるのか?どうやって手に入れるのか?1人で一晩に世界を回るのは不可能ではないのか?といった疑問を子どもは持つ。論理的に考えるのは賢くなった証拠だから喜ばないといけないけど、しどろもどろになる大人も多い。しかし「弟子がいる」と答えることで全ての疑問に虚飾なく答えることができる。

さらに大きくなってくると友だちやインターネット、最近ではテレビでもサンタ不在説に触れることも出てくる。でも大丈夫。サンタにはサンタ協会の会員がついている。

国際的な組織であるサンタ協会(仮)。(教会ではない)社団法人でも非営利団体でもなく、実は名称すらもはっきり知られてはいない大規模な組織である。協会の活動は「プレゼントを贈る」。協会への加入を決めた大人が会員、いわば弟子であり、登録不要、会費無料、誰もが入ることができ、いつでも退会することができる、いわば任意加入だ。

協会からの指令はない。フィンランドのサンタも暇じゃない。人前に出ないで昔ながらの生活を送り、トナカイの世話もししないといけない。立派な白髭、血色のいい顔色を保つためには健康的な運動や食生活も大事。1日の為に体を保つのはアスリートを思い起こすといいと思う。サンタのブランディングは世界中で勝手に進行するので定期的に市場調査も必要になる。

そのため会員はサンタのトップダウンを待つ必要はない。たったひとつの自主的な活動「プレゼントを贈る」ためのリサーチや準備は会員に委ねられている。ただし、会員以外は社会情勢や宗教理念、様々な突発的事情があるので外部への軽率な言動は慎むのが好ましい。

会員はプレゼントの準備をする。あとはイブの夜子どものわかる場所に設置しよう。サンタの訪問を感じさせる特別な仕掛けは要らない。サンタ協会の会員はサンタの弟子だからね。「サンタさんへ」と書かれた手紙があれば堂々と貰おう。お菓子や飲み物が用意されているかもしれない。それは会員の特権だから、気遣いができる子どもの優しさに喜びいただいておく。

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子どもに「サンタはいないんでしょ?」と訊かれたら「サンタはいるよ。フィンランドにね」と答えればいい。今は検索するとフィンランドの本物のサンタがヒットするから見せてやろう。

北極圏にある、絵のように美しい「サンタの村」に行ってみよう | Business Insider Japan

年端が行きさらに詳細を問いただされたら、サンタ協会の話をする。「弟子はだれ?」と訊かれたら「トップシークレットだから教えられない」と眉を下げて答える(この年頃ならば子どもも含み笑いで応対できる。成長というのは素晴らしい)。任意加入だから大きくなったら君も加入するといいよ、と伝えてね。

さじ