スパーク in NY。
雑記|メトロポリタン美術館の思い出
こんばんは、さじです。
前回書きましたPhotoshop新機能で遊ぼう記事で、メトロポリタン美術館のアーカイブを見ていたら懐かしく思い出しました。およそ30年前の昔話です。
撮影を兼ねた社員旅行で3、4日ニューヨークへ行きました。その行程であったのがMoMA(ニューヨーク近代美術館)とメトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館です。個人的にはグッゲンハイム美術館が最も印象に残っています。特徴的な建物が斬新でした。絵は覚えてないな。
メトロポリタン美術館はあまり時間がなくて「1時間後にショップ前に集合」と数名ずつ別れて回ることになったのですが、さてどこから行きます?(さじは下っ端)と立ち話していると、カムカム、とする紳士がいました。自分らは顔を見合わせて「どうする?」の無言の会話。しかし紳士の身なりはきちんとしているし公共の場なので、恐る恐る近づいてみる。
「ジャパニーズ?どこから来たの?」
「トーキョー」
「トーキョー!?僕もトーキョー行ったことあるよ!学生さん?」
「働いてます」
「そうか!日本人はキュートだね!」
みたいな。気のいいおじさんでした。はるばる日本から来た学生に見えておしゃべりしたかったんだろうね。ちなみに、英語の日常会話が出来る者はおりませんでした。ニュアンスで受け取って単語で打ち返す感じ。しかし、このおじさん、話長い。
「初めて来たの?ここのホニャララ見た?ホニャララもいいよ!向こうの階段から上がると見られるから行ってごらん!」
おっ、離れられそうだ。サンキュー!バーイ!と振り切ろうとした瞬間、「そうだ!」とおじさん。な〜に〜?めんどくさくなってきた一同。時間も既に15分は経過している。早く絵を観て回りたいんだけど。
「ピーヒャラヒャ〜(早口で何言ってんのかわかんない)パーティー 〜 ピーヒャララ〜」
えっ?なんだって??ゆっくり言ってよ。
「トゥナイト(ピーヒャラ)パーティー(ピーヒャラララ〜」所々聞き取れるけど全然わからん。
先輩がなんとか意図を探ろうと試みてみるが会話は無論成り立たない。おじさんもゆっくり喋ってくれるけど単語がサッパリ。もういいんだけど。じ、時間がー。
しかしおじさんも一生懸命。終わらん。黙っていた自分もついにおじさんに接触を挑む。
What kind of party?We'll go Japan today.
「なんのパーティー?今日帰ることになってんだよね」
頭の中で中学の教科書がスパークしました。文法はともかく、要点はついてる(はず)。
「ショーだよ!そうか今日帰るんだ!それは残念!いや、ありがとう、いい旅を!」
去って行った。さじグッジョブ(笑)
どっかの船のパーティーでショーがあるからそこに行くといいよー、みたいなことだったんだと思います。今でいうフェステバル?場所とか行き方を説明してたみたい。ちなみに「today」はハッタリです。言いやすかったから。
てなことがあり、メトロポリタン美術館は正味30分で走って観ることになったのでした。館内は迷路のようで観たかったところ(北斎だったかな?)も辿り着けずにタイムアップしたように覚えています。
そんな話を娘が大学の頃、ニューヨークに短期研修に行く際にアドバイスしました。おじさんはいなかったらしい(笑)息子がもしニューヨークを訪れることが有れば、また昔話を聞かせてやろう。親子で会えたら運命ですね。パーティーに行くしかない。
さじ