ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

お金と労働者と大統領。

こんばんは、さじです。

大統領選は決着つきましたかね。

が、自分には政治的な話題は似合いません。

リモートワークで目の端に入るテレビから

聞こえてきたワイドショーから思ったこと。

 

なぜ二人の大統領候補がこんなに競り合ったのかを

既に選挙前から書いてあったんでしょうけども

よくわからないし、他国の政治には興味も湧かず、と

あまり読まなかったです。

流れていたインタビューで

そのうちの一つを知ることとなりました。

 

なぜトランプ氏を選んだのか?の問いに

トランプ大統領が環境に対する世界への約束を

反故にしてくれたおかげで、仕事に就けた。

そんな声を見かけたので、はっとしました。

 

環境を大事にしようと活動することは

先進国の、平均的な所得があり最低限の文化活動を

行える層の余裕から生まれる考えであって、

例えば、自分が明日、仕事もなく食べ物もなく

住むところを追い出されるかもしれないときに

CO2がどうとか、環境汚染がどうなんて話は

はっきり言って、どうでもいいわけですね。

 

投資や買収などのお金の話を好まない人間です。

別にお金が欲しくないわけではないし

今の世の中、投資で資産形成しないと

損してるんだよ!の意味もわかりますが

働いてお金を貰う、技術を売ってお金を得るという

もっともシンプルな考え方が好みってだけです。

生まれながらの労働者気質なのでしょう。

 

自分も今、お金に余裕があるわけじゃないですが

先の労働者ほどの生活苦ではありません。

しかし、彼は選挙でどの候補に投票するのかを

大リーグのオールスター選びと一緒にしていない。

好き、嫌いのレベルよりきちんとした理由でした。

 

環境問題がどうでもいい彼らでも

目の前で鯨の死骸が海岸に打ち寄せられていたら

心を痛めてくれそうな気がします。

人間の勝手でこんな地球にしちゃってごめんな。

そんな後ろめたさがあれば、救われます。

 

アメリカの政治も、ましてや世界の論争も

自分に直接関わりがなければ心に残りませんが

遠い異国での小さな労働者の呟きが

政治経済の興味をもたらすこともあるんですね。

滅多に見ないワイドショーも勉強になりました。

 

でも。

とどのつまり、人間の環境への価値観は

金次第で変化するものなのか?

と頭に過ぎった問いには、強い説得力のある

言い訳がましい理由がほしいですね。

明確な答えは出ないのかもしれません。

 

ちなみに自分、環境保護に特に熱心なわけでも

原始的な生活に憧れているわけでもありません。

夏にはクーラーの中で熱いコーヒーを飲みたいし

冬にはコタツでアイスを食べたい。

打ち上げられた鯨はかわいそうと思いますが

死骸なら食べてもいいのだろうか?

給食の鯨の竜田揚げは美味かったよねと思い出す

ごく普通の日本人です。

ふと思ったこと、でした。

 

さじ