ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

そうだ、現場行こう。

イベント|A1パネルのサイズ感

こんばんは、さじです。

11月はいつもながらの秋の繁忙期です。眠い。

イベントではA1サイズのパネルをたくさん作るのですが、パソコンモニタでは一枚全体を原寸表示出来ません。サイズ感に不慣れだと出力した時にバランスがおかしくなっていて、折角のポスターがガッカリということも昔はあったものです。

その後印刷会社で鍛えられたので、今は離れて見ているつもりになって作成することができるようになりました。ゲーム画面のような視覚ですね。

そんなわけで配分バランスは問題ないと信じてるのですが、最近旅先で度々目にしたA1パネル、A0サイズのデジタルサイネージを見て思った。「なんか、思ったよりデカイな」と。

同じ室内でも壁貼りの時と、スタンド式パネルとでも大きさの感覚が違うんだなー、と思いました。設置されている場所にもよるけど、駅で見た吊り式のデジタルサイネージや観光地で目にした立てかけパネルも、視点の距離で同じサイズでもずいぶん違うことを改めて実感した。ここ3年出掛けてなかったのが大きいかもですね。距離感が狂ってる?

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これは大阪だったかなあ。こんなのばっか写真撮ってた(笑)

蛇足ですが。駅のデジタルサイネージって歩きながら見るから情報量が多すぎても無意味だなと感じました。設置場所と使い方は間違えないようにしたいですね。これを見て立ち止まる通行人はいないと知る。一瞬で記憶に残すにはどうする?

パソコンで完結する仕事だけど、やっぱり現場目線、体感は大事なんです。

てことで、イベントに行きたい。行けそうな12月のイベント探そう。これ、仕事だから。。経費だよね?

さじ

スローな納期にしてくれ。

お金|デザイナーの急ぎ案件価格

こんばんは、さじです。

Want you 俺の肩を
揉みほぐしてくれ
理由なんかないさ
納期がほしい

なんてつまらん替え歌* ですみません。立て込んでおりましたが少し落ち着き、残すは請求のまとめです。すぐやらないとどれくらいのウェイトだったか忘れちゃうんだよね。

で、悩ませるのが特別料金です。通常は仕様ごとに価格設定をしてるので単純計算していくんですけど、急ぎで頼まれたり無理にねじ込まれたりの場合、他のものをストップして優先的に作業を進めるため、本来やるはずだった別の案件を夜間や早朝に回したりという必要が発生します。これ、年齢的にもキツイところ。

特別料金は今のところパーセンテージで上乗せ。この比率は特に決まり事もないので、デザイナーによってまちまちだと思います。ボリューム案件だとトータル額が大きくなるのでなんとなくしゃーないか、的だけど、ちょっとしたものが2点とかだと乗せたところでやりたくならないのでもう少し上げてみたり。間に合わせるために体に負担をかけることへのペナルティだと思っていただきたい次第です。夜は電気代もかかっちゃう。

それが無駄なことが今も昔も浸透していないのがデザイン業なわけですが、クライアントは昼型、デザイナーは夜型とでも思われるのは不本意です。業務の消化に深夜帯は向かない。人間だもの。

さて、そんな特別料金の設定ですが、他のデザイナーはどんなものなのかな?と。

グラフィックデザイナーがよく所属するJAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)という団体の記載では。(JAGDA:制作料金概念規定より引用)

10-- 特急、特殊の仕事
特急の仕事は、作業料のみ、a・b共20%upすることができます。ただし、付加価値料の算出は、up前の作業料によります。また、特殊の仕事については、ケースバイケースで作業料を10~50%upすることができます。付加価値料に関しては特急仕事の場合と同様。

なるほど。やはり、2、3割が定番なのかな。最高で1.5倍まで上げたことはある。まいっか(笑)

他にちょいと気になったのが「付加価値」の文言。

2 付加価値料
付加価値料は「完成した制作物がもたらすだろう付加価値の分け前」です。大キャンペーンの主役になるような制作物は、クライアントに大きな付加価値をもたらすでしょうし、その反対に、付加価値とほとんど関係のない制作物もあります。また、全く同じ広告でも、100万部の雑誌の広告と、数千部の雑誌の広告では、付加価値に大きな差があります。

んー。付加価値といっても、クライアントからどれくらいどうなったのかなんてなかなか聞く機会が。代理店も納品したら請求書よろしくだけだし。随分経ってから「そういえば」と聞く程度です。やっぱ直案件じゃないとヒアリングに結びつかないのが不利ですね。直案件欲しい。

しかし急ぎ案件が短納期でコスパいいというのも実は否めない理由。表題には「スローな〜」などと書きましたが実際にスローすぎる納期は異常なほど手がかかる。ほどほどスローがベストです。

なんでもかんでも上乗せすりゃ良いわけじゃないと思うんで、探りを入れつつジワジワと本来の価格設定を上げられたらいいですね。あと急ぎ案件の頻度は少し減らしたい。フリーランスが勤務時間のある制作会社と違い夜間対応してもらえて投げやすいのが理由だと思うけど深夜作業はリスクが大きい。上乗せできていいでしょ?と思われないよう、牽制しておこ。あー、肩こった。ベイビー、揉んでくれ。

さじ

*元歌「スローなブギにしてくれ (I want you)」作詞:松本隆、作曲:南佳孝より

アニメーション頭脳。

PowerPoint|動画差し込みパワポ制作中の嘆き

こんばんは、さじです。

フリーランスのデザイナーはなんでもやります。技術的なことで、こうこうこうしたい!と頼まれれば調べ上げて提供する生真面目さがウリです。でも、手を出さないできたものもありましてそれは。。

PowerPointのアニメーションです。ブログでもたまにお見かけしますが、凄いなあ!と同時に大変そうだなあ、と思っちゃいます。タイムラインが無いと知ったのが避けてきた理由かも。

しかしとうとう、動画に差し込むPowerPointにアニメーションもつけられる?と聞かれちゃいまして。「できない」と答えたら諦めるかなーと思ってたら、本気で困ってるようで無下に断ることもできず。。

で、勉強しながら作成したのですが、これものすごく頭使う。ナレーションに合わせてアニメーションで動かす順に時間指定をしていくのですが、イメージした動作を遅延や時間の長さを覚えながら数字で指定してかないといけなくて、記憶力との勝負。

でも、担当者の言う「ちょちょいと動けばOK!」ってわけにもいかないよね。見栄えしないと金取れないもん。別撮りの動画を流しながら地道に設定してほんの数カットなのに3時間以上かかってしまいました。わかってはいたけど赤字!前に動画齧ってなかったらもっと足出てたかも。

今、代理店が抱えてる制作陣で動画関連が出来る人が足りないみたいで、たまに業務で見る動画も完成度が低かったりして、そんなに時間かけてらんないからフィックスしちゃってんのかなー、と勝手に思っています。きっと動画編集にかけるお金が足りてないんだと思う。

PowerPointアニメーションもがんばればリズミカルに動くモーショングラフィックスを作れるといいます。自分は流石にそこまでしません(出来ません?)が使いこなす方も中にはいて、参考にしたのはこちらなんですが。

blog.re-presentation.jp

無理無理無理無理(笑)

今回は担当者も凄く喜んでくれたし一通り理解して勉強になったしまあいいか!ですが、義理でやったようなものなのでまた来ても困るな。。と案じています。時間軸に強い頭が欲しい。

さじ

もしかしたら使うかもの呪縛。

悩み|フリーランスのデータ保管(未解決)

こんばんは、さじです。

何かの調べものの時にAmazon Driveってのがあるんだなーなんて思っていました。そしたら来年終了。

2023年12月31日にAmazon Driveがサービス終了 アップロードできるのは1月31日まで(要約) - ITmedia PC USER

クラウドストレージも終了があることをはたと思い出させます。容量無制限でもサービスは永遠ではない。データの保管、フリーランスはどうあるべき?

会社の場合、クラウドを使う前から保管用の社内サーバがあって、過去の制作データはすべてそこに保管されていました。これも古くて、よくトラブルが起こったり接続が切れたりしてたので、クラウドと併用になり、ミラーリングはできないけどそこそこ保管は万全。ただ、かなりお金はかかってたみたい。

制作データ(特に印刷物)ですが、30年前のように大きな画像データをわざわざ小さくしておかなくてもパソコンのスペックが上がり作業が可能になってしまったので、無駄にデカイままの重いデータで残す風潮があります。一度画質落とすと戻せないしね。

でも、クラウドは無制限だし、ダウンロードやアップロードもMacは速いのでストレスないし、その頃は気遣う必要がなかった。フリーランスになってから、不要な素材は捨てよう、無駄に大きいまま使わないように。。と気にかけることが増えました。手元のストレージは有限だし、外付けのハードディスクもクラウドストレージもお金がかかる。昔、保管のMO代が馬鹿にならないと思ってたけど、それと同じです。色々と安くはなったけど、今後も値上げは続く。昨年より電気代も高い。

データの保管、どこまでをいつまでにするのか、入稿データだけ残せばいいのか、画像の元データはどうするか、などを考えておかないといけないなーと思いました。無制限のクラウドストレージを信じて何もかも保管していたら、もしものサービス終了や仕様変更、トラブルの時には大変な思いをすることになります。

身近なものではiPhoneで撮った写真や動画の保管で、おそらく今後も見ないだろうという失敗作や一時的なメモとして撮った写真。iCloudGoogleドライブがいっぱいになってから選り分けるのは骨が折れます。写真に関しては、Amazonフォトがprime会員は無制限ですが、これも考えておかないといずれ同様にサービスの縮小や最悪廃止もあり得る。

時期を見て何ごとも大掃除が必要ですね。さて、自分の制作データはどう決めよう。悩ましいところです。

さじ

「あ、もう実装されてます!」のweb案件。

裏話|サイト制作以外のwebのお仕事

こんばんは、さじです。

web案件というと普通思いつくのはホームページやwebサイトだと思います。こういう仕事は本業(というのかな?)のwebデザイナーがいたり、いつも頼んでいる制作会社に頼んだりするので、代理店から自分に来ることはほぼないです。一度コンペ出したけど多分落ちた。連絡ないからそろそろ請求だけしようかな。

自分が請け負うのはせいぜいランディングページ(一時的なリンク先)で、これもデザインだけで済ませてもらっています。コーディングはプロにおまかせ。

webデザインと印刷物の大きな違いは色と単位で、アクセシビリティの範囲とか、文字の大きさが印刷物より大きいとか、リンクや効果がつくとかの配慮は必要ですが、それでも凝ったことは求められないのでラクをさせてもらえてます。グローバルに怒られなければ割と自由にさせてもらえる(笑)

バナー広告は実はさほど来ない。データが軽いので自社内でなんとかしてるか(外資系はグローバルで先に英語版を作ってるので和訳するだけで済みそう)、それ相応のプロ(バナー広告に強いデザイナーやwebマーケティングに精通してる会社)の力量に頼った方が、より高度な戦略で活用できるんだと思います。中小企業はわかんないんですけど。

自分が請け負うもので多いのは、一枚画像やPDF納品物の制作です。web上で実装するPDFカタログやサイトのコンテンツ内に入れる一点ものの図版などは今発注が凄く多くて、作業環境がないと作るのが厳しいもの。専用の素材(ロゴやアイコン)も多いし、その企業に不慣れだと出来ないと思います。

これらをデザイナーが納品してから、いつ実装されるのかはあまり明確に知らされません。なので、修正指示来ないなー?と思ってたら「ちょっと間違えちゃったからココ直して!」と来て、既に実装されてたってこともよくある。印刷物とはこれが違いますね。いや、印刷物の場合は「今日入稿なんです!」が多いかもしれない。夕方に。

配信は固定のランディングページではリンクさえわかれば確認することも出来ますが、大きなイベントではアカウントを登録しないと見られないところやダウンロード資料などは問い合わせメールしないと落とせないところが多いです。なので基本見ない。

バナー広告に至っては、いつどこに現れるか誰にもわからない。何げなくYahooニュース見てたら運良く入ってきたときは、とりあえず一度は押す(笑)。するとしばらく現れやすくなるので、ふんふん楽しみます。スクショしたり。

あんまりないんですけど、企業の公式LINEのお友だちになっておくと、新しいイベントがあるときにお知らせが来ます。そこで、あ、配信された!と知ることも。なので、さまざまな企業様のお友だちになってはいますが、本業にはあまり興味ありません(笑)

手広く目に入りやすいweb案件ですが、スピード勝負ですね。「なるはや」に対応出来ないとやっていけません。形に残らない制作物はちょっと寂しい気もします。まあそんな時代です。

さじ

ピンハネ分はお納めください。

営業|フリーランスの受注形態

こんばんは、さじです。

代理店からの発注が重なったこともあり、クラウドソーシングサービスのランサーズのコンペに全く応募できませんでした。最後に参加したのはいつだったか。今は無理だからなー、と案件お知らせメールも見ないでポイ。たまにスマホアプリにランサーズからの通知がつくのでそれを消すためにログインするくらい。

一度、ひと月コンペに当選しなかった時にランサーズから「この前認定ランサーにしてやったけど最近受注できてないよね?このままだとまたシルバーに下がるかんね?」(意訳)とメールが来ました。そうは言っても自分コンペだけだし。。たまたま出した得意分野で当選したのでギリギリ繋がったのでした。

しかし、代理店案件でバッタバタしてる間にまた「だから受注しろってんだよ」(意訳)とメール。今それどころじゃ。。と今回はスルーしてたら、サクッとシルバーに陥落しました。はーー。短い命だった。

フリーランスの営業活動というほどでもないんですが、安定的に受注する(かもしれない)案件をランサーズで得るのは危険だなーと感じました。「継続の予定あります!」「定期的にお願いすると思います!」と書かれていてもその「定期的」が今回のように代理店の方だけでドタバタだと短期間レスポンスの対応は厳しい。

安全を考えるなら、社員やチームで受注体制を整えておける事業所形態のランサーの方が確かなのでは、と思います。個人でやってると体調不良などのもしもの時にも連絡すらできないかもしれない。以前回転性の目眩でぶっ倒れた時は電話連絡がやっとでした。

そんなどうにもできない時があってもランサーズでは恐らく何もしてくれません。個々の連絡にはノータッチですもんね。代わりのランサーを紹介してくれるとか手配してくれると助かるんだけど、まあ無いんでしょうね。相談したら少しは配慮してくれるのかな。クライアントからの直案件の場合も同様で単独のフリーランスは保険がない。

そう考えると、同じくらいのマージンをとる代理店というのはフリーランスにとっては大事な保険ポイントなんだなーと感じました。だてにピンハネしてるわけじゃないので万一の時はなんとかしてくれると思います。

あ、そういえば、誰かが途中で放り出した案件を頼まれたこともありました。持ちつ持たれつですが、なるべく持たせないように自分の体力やキャパの限界は知っておくといいかもですね。

さじ

注記:本文中のランサーズからのメールは超絶意訳してます。本物はとても丁寧なビジネスメールです。

「コッペパンはイキですか」。

こんばんは、さじです。

ゴールデンウィーク後の5月、大丈夫ですか?五月病。祝日がしばらく無くてちょっとキツイでしょうから月一でワンクッション入れられる三連休でもあれば学校も職場も嬉しいのにね。連休が入ると忙しくなる業種もあるしそうでもないか。

今の時代、何でもクラウドサービスがあるので対面じゃなきゃダメってことはないですが、やはり会議は対面の方がやりやすいなと思います。手元の資料を頭を突き合わせて「この部分が〜」など説明もしやすい。何よりwebでは聴き取れないちょっとした動作音でGOなのかSTOPなのか見極められます。

図々しくなった自分たち世代は特に困らずとも、新社会人は画面越しで顔色を読む、発言は一人ずつで相槌は声なし、つまらなそうな表情NGなんて器用な学芸会のようなことは練習しないと難しいと思う。イレギュラーなクエスチョンに挙動が怪しい若者の姿を見て微笑ましく思いますが緊張するよね(笑)

web会議は顔よりも声を重視すべきと何かで読みました。確かに、何人もいたら一人一人の顔を見ることもほぼないですし、社内会議の際にはほとんどが共有画面で終始していました。その点、声は参加者がイヤホンやヘッドセットで聞いているので、滑舌や音声、通信不良になっていないかは気になる。聞きやすい声だと会議も捗ります。発生練習(「はい、あー。お世話になります、よろしくお願いします」程度)してから会議に挑んでいるのはお約束です。声のトーンの確認がてらに。

パソコンの内蔵マイクを使う時は余計な音を拾ってないかも心配。今の時期、窓を開けていると外からカエルや鳥の声が。季節を感じて良いじゃない?と嫌いではありませんが「チャンカチャンカチャンカチャンカ」と車両販売の音も入るともう自分が集中できない。近所によく来るんだけど一体何屋なのかもわからない音楽。せめて曲に乗せて「おいしい〜メロンパン〜」くらいの積極性を見せてはどうかと。歌う店主。「あ、そこのメロンパンは修正します」とか口走っちゃいそう。やっぱやめてもらっていいですか?

フリーランスやリモートワークの音環境は課題が多いですね。イヤホンの没入感は仕事にこそ必要かもしれない。

さじ