ゆるっと広告業界

デザイナーのじたばた。

フリーにはたらくを考える02|フリーランスとクラウドソーシング。

こんばんは、さじです。

フリーランスデザイナーです。働き方を考えるシリーズでお送りしています。今回は2回目。

自分はアウトソーシング、いわゆる業務委託のみで仕事を請け負っていますが、クラウドソーシングと呼ばれるweb上で仕事を頼みたい人と受けたい人を繋ぐサービスが盛況です。クライアントと請負者の間の中間マージンをサービス提供会社が手数料といった形で利益を得る仕組みになっています。広告代理店の業務の簡略版といった感じ。

このクラウドソーシング、有名どころではココナラやクラウドワークス、ランサーズとありますが、はてなブログでよく聞くのはココナラでしょうか。プロ以外(学生さんや勉強中の未経験者)でも請け負えるのが、クライアント側から見てもお得なイメージなのかもしれません。

どんなものなのかな?とお試しにランサーズを覗いてみました。登録しないと見られない案件がありまして気になりますね。また、ワーカー(ランサーズでは「ランサー」と呼ぶらしい)としての始め方やトラブルの状況などを調べてみました。

結論から申し上げますと。書いていいのかな。。?
「プロのフリーランスが深入りする場所ではない」。(プロじゃないフリーランスなんていないか?)
理由はいくつかありますが、フリーな立場で請け負う人への門戸の開きゆえ「びっくりするほど安い」。中間マージンを払いたくないクライアントが頼むわけだからそりゃ価格破壊も起こるはずです。拘束期間と報酬のバランスも悪すぎる。代理店のピンハネを考慮しても明らかに負担が大きいと感じます。あらゆる交渉もしてもらえないですからね。

デザインの中でも「ロゴ作成」などはまあまあの価格(それでも相場以下)で流れています。しかし、これはリピート率の低い単発発注の可能性が高く、安定した収入にはなりにくい。もしロゴが気に入られて、他にもチラシやバナーも頼みたいと言われたとしても、報酬いくら払えますか?って聞きづらいですね。クラウドソーシングに頼む時点で、デザインを「安く済ませたい」といった空気は否めない。

ただし、これはフリーランスであり、比較的経験の長い自分の場合の感じ方です。経験の浅いデザイナーが腕試しがてらお小遣い稼ぎ、ならばいいかもしれません。実際に、ランサーのプロフィールを読むと、彼らの価格設定が安すぎて泣けてきます。経験、作業能力を上げるためと割り切るならば新人デザイナーには良いサービスです。

クライアント側もその点考慮した上で利用すべきかと思います。未経験でもいいよ!でも修正たくさん出すけど!報酬額も上げないけど!思ったのと違ったらやり直してもらうけど!と考えているクライアントは内製化をご検討ください。未来ある新人への害悪極まりない。おっとつい辛辣に。

ではクラウドソーシングはフリーランスには不要なのか?というと、そんなこと言えるほど偉くありません。フリーランスだとしても自由競争はあった方が良い。いただいた仕事だけしていてはさらに上のレベルを目指すことを怠けてしまう。フリーランスになったのは横着したいからではなかった。

また、案件獲得の主軸とするには頼りないものの、利点はもちろんあります。代理店などから大手企業案件を請け負っている場合には実績があっても大々的にwebポートフォリオなどで掲載することが難しい。となると、小規模事業の直案件を獲得するのが手っ取り早いのですが、それにクラウドソーシングは使えるなと思った次第です。

しかし、ここで少々不安に思ったのが、上述のクライアントの体温とでも言いますか、「デザインは安く済ませたい」と考えるクライアントの存在。デザインって普通に頼むと高いものなんです。満足してもらえるように計らうとしても、つまらないことでグダグダするのは極力避けたい。

すると、やりとりが最低限で済む仕事、納品完了のコンペ仕様ならば。最低限といっても、応募前にはクライアントへのヒアリングが可能だそうです。時間の無駄になるかもしれない0か100かのコンペを避けるデザイナーもいますが、通過でもダメでもそれまで、ですっきり終われます。考えたり作ったりする機会を得られて、通過作と比較して勉強にもなる。何より自分でどれに応募するか選べるってフリーランスだけでなくプロには貴重です。

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もっとも、クラウドソーシングでもアウトソーシングでもトラブルの匂いを嗅ぎとったらさっさと手を引くのが得策です。「フリーに働く」からこそグレーやブラックなクライアントには「君子危うきに近寄らず」「長居は無用」。古からの教訓。

さじ