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デザイナーのひねもす。

フリーにはたらくを考える01|フリーランスデザイナーのタイムスケジュール。

こんばんは、さじです。

今年、会社員からフリーランスになり個人的働き方改革となりました。国や社会が言うそれと違うながらも今の自分としてはベストな選択。デザイナーとして働きすぎを改めようとするならば会社を移る選択をするのが正解だと思います。時間が欲しい、プライベート充実が希望ならフリーランスという選択は無い。有給もボーナスもありません。あるのは良くも悪くも「自分を管理する権利」です。

ところで、自分が独立したのは、在籍した会社での経営陣との対立。仕事はもっとしたいけど当時の経営者のために働くことに嫌気がさした、という関係悪化があったのがきっかけです。しかもこのことで別の組織で働く転職のリスクが、独立のリスクを心理的に上回ってしまった。過去転職して当たりを引いたことは皆無でしたので誰かの下で働くことが向いてないのかもしれないなと。独立によって仕事以外の手間が増えることはやむなし、と考えました。

フリーランスになると働く時間は確実に増えます。(いや、増やさない選択もありますが収入が減ります。)営業活動が必要な方だとさらに忙殺されるのは言うまでもありません。営業しなくて済む程度には人脈や見込み収入の目処が立つよう独立前にしっかり土作りをすることです。会社員時代に副業からスタートして耕しておくとそのあとの種まきも楽になります。

さて、前置きが長くなりました。表題の一日のタイムスケジュールですが会社にいた頃と比較するとバラけます。ちょこちょこと私的な用事を挟む。忙しい時はたくさん働き、暇な時は自分の用事を済ますように決められます。
時間の使い方が充実するというよりも「心置きなく私用ができる」。会社員ではリモートワークでも就業時間中に散歩や庭の草むしりなどできませんでした。(なんか見られてる気がしますね。)
散歩中に電話が鳴ることもありますが、「今出先で。かけ直します」と応答するとき、「あっ。なんか今のフリーランスぽいな」と「出先」の散歩をニヤニヤしながら済ませます。通りすがりから見たらただの暇人。

1日のタイムスケジュールをグラフ化すると意外と働いてない。繁忙日は業務時間が多いですが、通常日は1日の1/3もないような。週末や決まった休みがあってないようなものなので、まあこんなもんなのかな。

フリーランスのタイムスケジュール表

在宅フリーランスの場合、通勤時間というものが発生しません。会社勤めの頃は朝と夜にそれぞれ40分足されるため朝は5時半起き、夜は少々後ろにスライド。よって現在の方が自由時間は増えましたが、そこに請求業務が入るためトントンです。

朝メールやチャットをチェックした際に開始時間を早められるのはフリーランスならでは。先に1時間やって送ってしまい、散歩やら家事やらを後回しにすることが自由に決められる。どうしても気分が乗らない案件は夜に業務を回して昼間は別のことをしても良い。昼の作業と夜の作業って違いが出るんです。閃きが必要なときは夜、単純作業(画像をひたすら切り抜く、校正する)は朝が捗ります。一人親方、在宅オフィスの良いところです。

ただ、ほどよく休憩を入れることができない人や自分の限界を分かっていない人は体か心を壊します。若い人は無理が効くのでついついこれを誤りがちですね。歳をとって身につけた術はこの図々しさ、長い時間働くための一種のテクニックです。緩急織り交ぜて時間内に作業配分できるようになります。マラソンみたいですかね?経験ないけども。

業務時間中の休憩は1時間あたり5〜10分程度。これ、会社員ではできないかもしれません。会社では休憩や残業はほとんどしませんでした。従業員として賃金が発生している間は全力で働く、イレギュラーがない限り定時に帰る(業務は完遂しますよ?)、有給は全日使うで突き通しましたが、日本はそのあたりちょっとおかしいので評価されませんね。働き方は海外の方が合ってたのかもしれない。

現在は休憩中はスマホでニュースを読むこともあれば、ぼーっとテレビを眺めたり、耳にAirPods挿して目を閉じたり、寝てる犬で遊んだり。能率を上げるためのワンクッションが欲しい。ポモドーロテクニックってご存知ですか?人の集中力は25分なんですって。続けて2時間やるより結果早くなるのは経験により実証済み。

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最も大きな変化は、独立後は睡眠時間を増やしました。元々目眩もちなのでできるだけ早寝したり、休みの日は昼寝したり。夜寝る前は自由に過ごします。これ良い入眠には必要な時間で、仕事から睡眠に直行すると嫌な夢を見たりする。締切に間に合わない、納品日に完成していない、などを明け方に見ちゃうことが多いです。

最近は繁忙日には少々無理してしまいましたが。それでもかつて深夜作業で体を壊した時のような無茶はしないで済むくらいに余裕ができたのは思考の要領が良くなったことに尽きます。あと10年で当初の定年近くになりますが、まさか現役で50歳を迎えるとは思っていなかったので感慨深い。独立はマイナスからでしたが、時代がやっと自分に追いついた働き方に幸せを感じます。80歳現役が可能になりそうな時代に生きててよかった。時間のやりくりも今後年齢とともに変化していくと思いますがそれもまた自分で決められますね。

ラクに生きられるよう努力してこそフリーランスの本質です。

さじ

*お題に沿いフリーランスの働き方をテーマに全3回でお送りします。

 

\日本のフリーランスの現状の話です/

conasaji.hatenablog.com