ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

公務員とサーフィン野郎。

駄文|初めてフラれた時の話

こんばんは、さじです。

昔付き合っていた人が住んでた街が最近の若い世代に人気とかで出ていました。当時はあまりパッとしない、お世辞にも品のかけらもない地区だったのが、再開発でずいぶん変わったみたい。あの角を曲がると家があったんだよな、と、流石にストリートビューでペグマン(人型アイコン)を偵察に送るのはどうなのよwと衝動は抑えました。

懐かしくなって色々思い出す。年上の公務員で、自分は学生だったので価値観の違いも新鮮。しかし、なんでもない話の中でポロッと「結婚」のキーワードを出されるとちょっと引くよね。学生っつってもすぐ就職するころだし相手には現実的な話だったのかもしれないけど。ま、結果フラれたんですけどw

一番好きな人とは結婚できないみたいな話を聞くと、自分はなんとなーくこの人がそうだったなと思い浮かぶ。結婚は考えられなかったんだけど大事。こんな考え方は子供っぽいかな、シラけたら嫌だなと考えすぎる。まあドツボるというか、あまり自分を出せなくなるというか。若かったし心底惚れてたんで嫌われたくなかったし。しかしそんなことだと伝わらない。徐々に連絡が途絶え。。

愛情表現はポンコツだったと認めよう。

自分から何度か電話した。居留守なのか居ないのか出ない。やっと電話が来たとホッとしたら、もうやめようよ、と言われる。そっか、だよな、と思ったから何も訊かずに「わかった」と答えた。電話をいつ切ったのかは憶えていない。切れた電話を見ながら、もっと自分のことを知ってほしかったな、自分を出せればよかったなと悔やんだ。しゃがみ込んで立ち上がれなくなりそのまま電話をかける。

繋がってすぐ「フラれちゃったわー」と言うと「今からサーフィン行くとこなんだけどw 」と言いつつ話に付き合ってくれる友人。「でもそういうのってずっと合わないと思うよ?そんなもんだよ」と経験豊富な同級生はあんまり落ち込むこともなさそうだ。だから俺はサーフィンに行く。次だよ、次の波!とおちゃらける友人に、バーカ、事故んなよ!と笑って切る。ちょっとだけ救われる。でも一年くらいは引きずってたかな。

どんな波でもいいってわけじゃないだろ?

あの時「嫌だ」と言ってたら何か変わってたのかな。

懐かしい人と友人の思い出。どっちも今何してるか、どこに住んでるのか知らない。それどころか、顔もあんま思い出せない。幸せだったらいいな。あの街にもサーフィンにも、行くことはもうないだろう(笑)

今週のお題「変わった」。へへ。創作かもね。どっちだろねw

さじ

photo by AdobeStock