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デザイナーのひねもす。

ミミズほどがんばってはいない。

雑記|しょうもないことをさらっと書く

こんばんは、さじです。

熱波が落ち着いたのも束の間。今年も日本は暑い。

毎日犬と散歩する自分ですが、この酷暑で一際目立っていたのが干からびたミミズです。自宅の周囲に多い日で10匹、少ない日でも1、2匹は無念の死に出会しました。

ある連日猛暑の夕方、10センチほどのミミズが道路を横断中でした。そこでふと、彼はなぜ灼熱のアスファルトを渡ろうと考えたのか?と疑問に。

ミミズの生態としては、土の中で暮らすのが最も自然です。ミミズの排泄物は土を肥えさせ、そういう農法も聞いたことがあり重宝されるとか。草むしりで感じるのは、土は夏は冷たく、冬は温かい。しかし、そこから脱する挑戦者が後を絶たない。

どうやら雨の後の土の酸素量の事情で地上に現れるらしい。そして、雨後は土が固く戻れなくなる。

【七十二候】良質の土を生み出すミミズの力 - ウェザーニュース

雨降った後でもなかったような気がする。連日の酷暑で土はカラカラ。なぜ地上に出てしまったのか。

現代、土自体に栄養が減ってきたという話も聞きます。採れる作物も昔より栄養価が低いんだとか。もしかして、土の栄養不足でミミズ自身も苦しんでるのでは?と思いつくと、死の危険と隣り合わせのミミズの引っ越しが給与アップを目指す転職者のようで勇ましく感じる。

栄養不足の住宅地の土を生きるか。もっと栄養価の高い畑の土があると信じ移り住むか。現状維持の会社の温い世界と、今より良い未来を求めて踏み出す新しい世界。

決意の末アスファルトの上で最期を遂げたミミズたちの横を這う1匹のミミズをしゃがみ込んで見つめ、心の底から応援したくなった。ここを渡れば畑だよ。がんばれ。

のろのろと身体を揺らすミミズに生命感をもらい、ひと時の活力をいただく。自分は彼らほど努力しなかったように思う。

干からびたミミズは死んでもなお土の栄養になるそうです。さて、戻してやりましょか。

さじ