ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

巣立ちの助け。

こんばんは、さじです。

 

すっかり春めいてきました。

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ほのぼのした画像を付け足したものの、今日は真逆なドライな話です。実はこの春、娘が新社会人となります。非営利団体インターン先では社会の仕組みを勉強がてらそこそこ役に立っていたようでしたが、この世の中だからこそ、スタートまでには万全の準備をしておきたいものです。本人は、スーツと通勤バッグ買わなきゃ!といった形あるものや、ビジネスの流儀のような、業務での電話応対や挨拶の仕方などには敏感なようですが。

 

年齢的には大人でもまだまだ認識が甘いのが実情で、あれやった?これは?と口を挟んでは本人が忘れてそうな各種手続きや巣立ちへの準備も進めるよう促しています。まず気になっていたのは、健康保険や雇用契約に関する内容です。こちらは就職先もきちんとお知らせをしてきていました。(提出期限を過ぎていたので怒っておきました)

 

また、自分の新社会人の際の記憶を掘り起こし、こんなことがあったなと思い出すのは、民間の保険のことです。会社に通ってくる保険会社の営業などに言われるがまま契約する友人などが多かったので現代での保険事情を一般家庭の素人目線で探っていきます。自分は当時、医療保険は入っていませんでしたが、記事の最後にちょっとした経験も添えておきます。

 

新社会人に保険は必要?

そもそも、配偶者も子どももなく、扶養する必要のある家族(親が働けないとか)が無い場合、保険など会社で入る健康保険で十分です。怪我や病気で病院にかかることはもちろんあると思いますが、保険会社を通すことなど稀なものです。入院や急な手術費用は自ら貯蓄しておくか、クレジットカードに付帯するタイプの掛け捨て保険でも賄える気がしました。

 

万一に備えたい?

それでも中には、持病がある、怪我の多い職業など入院や大病に危機意識の強い場合もあります。体力的には問題なくても、精神的なもので体調を崩しやすいなど不安がある場合もありますね。もしもの時に備えておきたいならば、掛け捨てタイプの保険が良さそうです。返戻のある通常の医療保険は一見戻ってきてお得な気がしますが、毎月の支払い額が新卒の少ない給料を圧迫します。掛け捨ては戻らないことが損するように感じますが、元々の「万一に備えた」保険であることを念頭に、捨てるつもりで入るのが惜しく感じないコツかもしれません。

 

年金ってどうなるの?

若いうちから入っておくと良いと言われているのが年金保険です。実は自分も新社会人からこちらは払い続けてきて、だいぶ残りも少なくなってきました。当時は返戻率も非常に高く、インフレや保険会社の破綻が無ければ最も安心できる「預け先」だったように思います。今の時代は低い返戻率になっているのでお得かどうか?はありますが、国の年金への不安も過りますし将来への備えとして唯一考えていいのではないかと感じます。

 

年金積立は損しない?

大手数社を見比べたサイトがありますので、興味のある方は検索でご確認ください。自分は終身年金(60歳から80、85歳くらいまで毎年定額受け取れる)ではなく、10年確定の積立年金で調べます。確定積立年金とは、例えば毎月1万円を積み立て、60歳から10年間毎年45万円ほど受け取るといった仕組みになっています。最も優良なもので返戻率107%程度でしたちなみに、年金保険は会社での年末調整で申告すると税金が戻ってきますので、年末にちょっと嬉しいお小遣いがもらえます。年5000円としても40年では20万の節税になるので積立総額にプラス20万バックすると考えるとなかなか良い利率です。(国や保険会社が破綻しないことを前提としています。)

 

定期預金でもいいじゃないか?

これも一案です。普通預金よりは利率も良く、銀行はそうそう破綻しないので(しても戻ってくる確率が高い)年金を積立てるつもりで貯蓄するパターンです。またものによってはちょっとしたテクニックがあれば投資も兼ねられますので現代の若者には本来この金融リテラシーを持って欲しいものですね。娘の場合、自分と同様金融リテラシーのかけらもないのでお勧めできません。ちなみに、定期預金の場合は保険料控除の対象にならないので税金も戻りません。積立年金よりは下ろしやすいのが利点であり欠点でしょうか。

 

親心としては

一通り調べた結果、本人が支払う保険は年金積立のみ勧めることにします。医療保険は結婚することがあれば夫婦で入ったらよろしい。掛け捨ての医療保険だけ本人の知らないところでこっそり払っておきますかね。自分の親も本人(さじ)が知らないうちに入っていたことがありました。昔入院した時に渡された書類に署名させられたら、退院後に入院費用を軽く上回る30万をもらいました。(今思えばもらって良かったのか?保険料は親負担だったはず。)退院後は生活費用が上がるので助かりました。

 

万一の入院に備えるのは本人ではなく親が良いようです。子どもはいつまでも子どもですからね。困った時にポーンとお金渡せるカッコイイ親でありたいですね。

 

さじ

 

今週のお題「〇〇からの卒業」
「親からの卒業」。今後は精神面、金銭面だけでなく、現代社会への適応など就職を機にまるっと親から卒業し、生活力を獲得できたらいいなあと思います。