ゆるっと広告業界

デザイナーのひねもす。

だって痛いの嫌じゃない。

こんばんは、さじです。

 

昼に冷凍うどんを煮ながらニュース記事を読んでました。 

yomidr.yomiuri.co.jp

 

なぜか目についた人工透析の記事です。

ヨミドクターという病気のコラムですが

読売新聞を契約していた頃、よく目にしました。

 

地域医療の医師がとある患者さんの思い出を

書き起こしたものですが、概要だけ書きますね。

リンク記事もとても読みやすい短文ですので

よかったらお時間のある時に。

 

その患者さんは頑固な80代のおじいさんでしたが

医師の指導にはきちんと取り組んでいました。

しかし腎機能の低下とともに人工透析を勧めたところ

彼に拒否されました。

彼の妻も、彼の決意には逆らわず添い遂げるといいます。

この後医師は説得を諦め彼の看取りを選びます。

症状が悪化し苦しむ彼は徐々に弱り、亡くなりました。

 

この記事は、透析の是非を問うというか、

最期の選択、医療について考える、といった

どちらかといえば精神的な内容のコラムです。

が、自分はどうも、透析自体の方に

思考がうねってしまいました。

 

彼は症状に苦しむことと人工透析の不自由さを

この時知らなかったのかもしれません。

途中でやっぱり人工透析を受ければよかったと

後悔した時があったかもしれません。

それとも、苦しみが自分の勤めと誇りに感じたかも。

妻が常にそばにいて世話してくれることに

喜びを感じていたのかも。

彼の選択は「拒否」でしたが

自分だったらどうする?

 

自分が80才の時もっと長生きしたいと思うのか

もう十分生きたからいいやと思うのかは

その時にならないとわかりませんね。

今は、自分の親世代がその年齢なので

まだまだ長生きして欲しいなと思いますが

それは自分じゃないからです。

 

愛する家族は自分のことよりも大事に思います。

痛い、苦しいといった身体的な辛い思いは

させたくないなと思うのも当然です。

人工透析でそれらが抑えられるならば

決して悪い選択ではないよねと思いました。

それを本人が不自由だ、嫌だというならば

自分もこの医師や妻のように受け入れるのでしょう。

 

元々この記事、Yahooニュースで読んだので

ヤフコメであらゆる人がコメントを書いていて

いろんな考え、それこそ

自分のことや、自分の家族、知り合い、

仕事がそうなのか人工透析のメリットなど

それぞれの思いを書いています。

そうか、そんな面もあるね、

ああ、それは確かに、と人間観察していました。

 

自分だったらどうするか、がまだでしたね。

そうだなあ。自分は痛いのや苦しいのが怖いから

多少の不自由は受け入れるんじゃないかなあ。

週に3回、半日をベッドで過ごすことで

残り4日を苦しい思いをせずに生活できるならば。

 

それって別に、悪いことではないですよね。

なんとなく人工透析は良くないような風潮を

ヤフコメの人々から感じ取ったので

自分の考えをブログで書いてみました。

 

その年にもなって長生きしたいのか、

だから日本の医療費が云々、などと

やじを飛ばす人も中にはいるかと思いますが。

長生きというより、痛いのは嫌です。

医療費負担のしわ寄せは制度のせいです。

と、言い訳しますね。

まあ、できれば人生に満足できた時に

ポックリ逝けたら最高ですけどね。

 

そんなことを考えながら、うどんを食べました。

自由に食べられる、考えられる、というのは

それだけで素晴らしいことです。

 

さじ

 

追記:人工透析を受けている方にも苦労があると思いますので良く知りもしないことを書いちゃうのもどうかって話ではありますが、当事者の方で不愉快な思いをされたらごめんなさい。