こんばんは、さじです。
注目を集めていました。
アクリル板をレーザーで削り、プレス機で圧をかけると
美しいエンボスが出来るそうです。
昔、板に彫った凹凸の絵を万力で紙ごと挟み
カードを作った記憶がありますが、それの進化版です。
綺麗に柔らかい凹凸がつけられるようです。
で、思い出したのが、紙の加工。
ちょっと戻って、制作記事になります。
表面の凹凸加工には、2種類あります。
形を浮き上がらせるか、沈ませるかの選択です。
一般にエンボスというと、表面が凸になるものを
いいます。浮き出し加工とも呼びます。
そしてもうひとつは凹になるもの、デボス加工です。
空押し(からおし)と呼ばれることが多く、
金や銀の箔押し(はくおし)と混同しがちですが
まったく別のものです。
箔押しというのは、金や銀で別版扱いで刷られる
スタンプのような印刷です。
少し洒落た招待状などに使われています。
また、紙だけでなく、ノベルティにも使われます。
フルカラーCMYKのオフセットではなく
スクリーン印刷という、特色での印刷が可能ですので
これを金や銀に指定します。
エンボスは、紙の裏側から押し上げた加工ですので
紙をなでるとぽこっと浮き出ています。
逆にデボスは、紙の表側から凹凸を押し当てた加工ですので
紙をなでると、加工部分が下がり、ざらっとします。
箔押しは凹凸が無い代わりに、箔が乗ってますので
なでるとツルッとします。
と、お客様には説明します(笑)。
少し変わったところでは、ニス塗りという技法もあります。
ニスを塗ったようにツヤツヤさせて
より鮮やかに、くっきりと見せることができます。
これは通常はあまり使われませんけれども
医療用の造影画像、いわゆるレントゲン画像などの
画像の美しさを強調したい物に使われています。
データの作成方法は、形をベタで作るだけです。
もちろんレイヤーは別にして、指示を記入しておきます。
■=エンボス
とか
■=銀箔押し
とかです。
色はベタであれば、スミでもシアンでも、どれか一色で。
シアンを使ったら、
■=空押し
です。
ニス版だけは指定が逆になります。
ニスを塗るためのマスクを作る、というイメージで
ニスノセ以外をスミで塗りつぶします。
これは、自分の社内では出来ませんので
外に頼むときのやり方です。
加工できるところも限られますので
制作前に入稿方法を印刷会社へ確認がベターです。
さじ
花札の記事はこちらです。製作工程付き。